東京外国語大(東京都府中市)は来春から、東京科学大と協力し、英語、中国語、ベトナム語の「医療通訳養成講座」を開講する。募集人員は3言語合わせて30人前後。オンライン授業と2回の病院での実習で、約8カ月かけて育成する。
移住や旅行、受診目的などで来日する外国人の増加によって、医療機関での対応も増えている現状に対応する。募集するのは、原則として大学卒で、日本語と、三つのうち受講を希望する言語の高度な語学力のある人。
オンラインの講義は、4月12日から毎週土曜に3コマ。8月2日と最終の12月20日は東京科学大(旧東京医科歯科大)病院で実践的な実習がある。
講義は各言語の表現を教える「医療通訳」、疾患や治療などの医学知識を学ぶ「医学概論」、通訳者に求められる倫理や専門性などの「通訳概論」、外国人関連の政策や制度、課題を学ぶ「多文化共生基礎」など。履修証明書が出るほか、成績評価の高い人には「修了証」を発行し、医療機関などからの依頼があったときに医療通訳として紹介もする。
担当者で、コミュニティー通…