留学生ボランティアらが警察と協力し、同郷の外国人犯罪を防ぐ――。そんなサイバーボランティア「フォーシブ」(FRCV)の活動が、埼玉県警の呼びかけで始まっている。
県警によると、全国初の取り組みで、これまでに100件以上の投稿に警告し、削除につながったという。参加する留学生は「活動を通して犯罪を減らしたい」と話す。
さいたま市中央区の日本語学校「東京日語学院」の教室で、ベトナム人留学生、ルオン・ティ・ナさん(19)とボ・ティ・ヒエンさん(19)がスマートフォンに文字を打ち込み始めた。表示されているのはアルファベットの一部に記号のついたベトナム語。2人は在留ベトナム人が参加するフェイスブック上のグループで、「通帳」「キャッシュカード」「買う」などの単語を順に検索し始めた。フェイスブックを使っているベトナム人が多いといい、通帳の売買などの犯罪関連情報を見つけるのが目的だ。
20分ほどで、ナさんが「見…