ニホンライチョウは冬が近づくと、茶褐色の羽から真っ白な羽に衣替えをする。本州中部の高山帯に生息し、絶滅の危機にある。 高山植物を食べるニホンライチョウの親子=長野、岐阜県境の乗鞍岳、環境省提供 白い冬羽姿のニホンライチョウ=長野、岐阜県境の乗鞍岳、環境省提供 野生のライチョウの多くは、寄生虫のアイメリア原虫に感染しながらもうまく共存しているが、理由は謎だった。大阪公立大や東京理科大などの研究で、えさの高山植物に含まれる化合物が寄生虫による下痢や血便などの発症を抑えていることがわかった。 研究によると、ライチョウが…