きな粉揚げパン、アルミ製の食器、紙パックの牛乳とミルメーク――。懐かしい給食を再現して提供する「給食風BAL(バル) MOKUREN(モクレン)」がこのほど、徳島県松茂町笹木野にオープンした。29年間にわたり給食センターの調理師として働いてきた女性が、夢を実現させた。
店長は同町在住の日野恵美さん。町の給食センターの調理師として、29年間、小中学校や幼稚園の給食を作り続け、今年3月末に定年退職した。
5年ほど前から「退職したら、いつか地元で飲食店を開いてみたい」と思っていた。今春、町中心部の国道28号沿いにあったラウンジが閉店して空き店舗に。「車や人通りが多くて、こんなにいい場所はない。店を開くなら今しかない」と、5月に建物を借りる契約を結んだ。
店内の改装を済ませ、オープンしたのは7月17日。好きな花から「モクレン」と名付けた。
「給食のように野菜が多くて…