本格的な冬を前に、今年も北海道留萌市の留萌港にゴマフアザラシがやってきた。いまは20頭ほどだが、寒さが厳しくなるにつれ数を増していく。
国道232号沿いの消波ブロックの上では20頭ほどがのんびりぬれた毛を乾かしていた。砂浜に下りると数十メートルまで近づけ、車を降りて写真を撮る人も。港内だけに海が荒れている日などは格好の休憩場所になっているようだ。
ロシア・サハリンなどから越冬のため、毎年晩秋から春まで道内に訪れる。宗谷岬や礼文島などでは、一部が残ってほぼ一年中見られるが、春には大半が繁殖のために北の海に戻っていく。(奈良山雅俊)