「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん(当時77)を急性覚醒剤中毒にさせて殺害したとして、殺人などの罪に問われた元妻の須藤早貴被告(28)の裁判員裁判が11日午前、和歌山地裁であった。2日目となる被告人質問が始まった。午前中は再び弁護側の質問に答える形で行われ、野崎さんに覚醒剤を口から摂取させて殺害したとする起訴内容について「一切ありません」と改めて否認した。
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検察側は冒頭陳述で、須藤被告が、野崎さんと2018年2月に結婚したその月から、インターネットで《完全犯罪》《薬物》《老人 死亡》などの言葉を検索していたと指摘していた。
これに対し、須藤被告はこの日、「不気味な事件や未解決事件、サイコパスが好きで調べた」と述べた。
須藤被告は8日に被告人質問の初日では、覚醒剤については、野崎さんから買ってくるよう言われて入手した、と主張していた。