声を出して遊んでいいよ――。小さな子どもにも博物館を楽しんでもらおうと、東京・上野の東京国立博物館(東博)で、期間限定の「あそびば とーはく!」が開催されている。子連れで訪れるには心理的なハードルが高いミュージアムで、のびのびと過ごし、親しみをもってもらうことがねらいだ。
会場は、本館エントランスの大階段奥にある、約500平方メートルの「特別5室」。床にはカラフルなじゅうたんが敷かれ、小学生以下の子どもと保護者が遊ぶことができる。授乳やおむつ替えができる完全個室の「ベビーケアルーム」やベビーカー置き場もあり、子ども向けの本も150冊以上並べられている。
同室は、2022年に創立150年を迎えた東博の中でも特別な部屋だ。1974年にフランス・ルーブル美術館の至宝「モナ・リザ」が展示され、今年は特別展「中尊寺金色堂」が開かれるなど、東博の「一等地」。そこが、8日から1カ月間、「あそびば」になっている。
子育て中の職員ら館長にプレゼン
開催前の6日には、近隣の保…