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服屋「食寝」の店内。築100年ほどの古民家に、こだわって仕入れた国内外の服が並ぶ=2024年9月24日、岩手県花巻市、松尾葉奈撮影
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 詩人・宮沢賢治の故郷である岩手県花巻市に、一風変わった服屋がある。「食寝(くうね)」だ。秘湯・鉛温泉にほど近く、山や川に囲まれた小さな集落に立つ。

 小さな看板を頼りにたどり着いたのは、築100年ほどの古民家。2021年に、家族と移住したオーナーの菊地央樹(ひろき)さん(36)が迎えてくれた。「周囲の環境も家も、自分のイメージにぴったり。ひとめぼれで決めました」。農家が住んでいた家を、太いはりや柱はそのままに改修し、自宅兼店舗として使う。

 静かな店内には大きな窓から光が差し、ゆったりとした時間が流れる。街中のファストファッション店などとは異なる雰囲気だ。

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