「無料貸本屋」とも出版界から言われてきた図書館は、本当に書籍市場の苦境に追い打ちをかけているのか。実態を精緻(せいち)なデータ分析によって明らかにした学術書が注目を集めている。著者の大場博幸・日本大教授(図書館情報学)は「出版界と図書館の対立を超えた議論の起点になれば」と話す。 4月に刊行された…