大リーグの最優秀選手(MVP)が21日(日本時間22日)に発表される。有力視されるのがナショナル・リーグがドジャースの大谷翔平(30)、アメリカン・リーグがヤンキースのアーロン・ジャッジ(32)だ。ワールドシリーズで対戦した両リーグの本塁打王は、個人成績は拮抗(きっこう)している。MVPは両リーグでそれぞれに与えられるため、両者の優劣は付かないが、どちらが「最強」なのか。今季大リーグが新たに公開したスイングデータを元に比べた。
際立つ両選手の個人成績
MVPの最終候補には、両リーグでそれぞれ3選手が選ばれており、その中でも大谷とジャッジの成績は際だっている。
ともに打点と本塁打の2冠。打率は3割を超え、大谷がリーグ2位、ジャッジがリーグ3位と三冠王に迫る活躍だった。
いずれも両チームのリーグ優勝とワールドシリーズ進出に大きく貢献。強打者の指標とされる、出塁率と長打率を足した「OPS」もそろって1位だ。OPSが1.000を超えたのは、両リーグで2人だけだった。
これらの指標で2人を上回ったMVP最終候補は、ア・リーグ首位打者となったウィット(ロイヤルズ)の打率だけだ。
バットスピードはジャッジに軍配
個人成績からは見えない2人の違いはどこにあるのか。
大リーグの公式データサイト…