11月20日は「世界子どもの日」。30年前に、日本は「子どもの権利条約」を批准した。何が定められているのか。どんな重要性があるのか。
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Q 子どもの権利条約とは?
A 「児童の権利に関する条約」とも呼ばれる。すべての子どもの権利を保障するために、1989年11月20日に国連で採択された。現在までに、日本も含め196の国と地域が締約している。
Q なぜできたのか。
A 第2次世界大戦後の1948年、国連で、人は生まれながらに基本的人権を持つことを認める「世界人権宣言」が採択された。より弱い立場に置かれる子どもの権利についても注目されるようになり、59年には「児童の権利に関する宣言」が採択。その後、子どもの権利条約の草案がポーランド政府から提出され、議論を経て条約が生まれた。
Q どんな内容なのか?
A 18歳未満を子どもと定…