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 トップ目のサクラナイツ・渋川難波は、アベマズ・多井隆晴、麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人のリーチを受けた。それでも仕掛けを入れる。危険牌(きけんぱい)を切る。最後はフェニックス・茅森早香のリーチもかわして、6ピンをツモアガった。

 11月19日のMリーグ第2試合南3局2本場、懸命にアガリをもぎとった姿に、実況やSNSで感嘆の声があがった。

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対局中の渋川難波©ABEMA

 ただ、元Mリーガーの朝倉康心プロは「リーチを受けた後は、実はアガリまで一本道に近かった」とみる。

 その上で、こう続けた。

 「専門的な目線で試合を見返すと、焦点はもっと前にあった」

 牌図はサクラナイツ・渋川、アベマズ・多井、フェニックス・茅森、麻雀格闘倶楽部・佐々木による11月19日の第2試合南3局2本場6巡目、親番は茅森。

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11月19日第2試合、南3局2本場6巡目の渋川難波から見た牌図。黄色はツモ切りの牌=Mリーグ提供

 渋川はトップ目だが、2着目の茅森とは1700点差でとても近い。3着目の佐々木とは1万4900点差、ラス目の多井とは2万5800点差と離れている。

 朝倉プロは「この局で一番いいのは、2着目の選手に厳しい条件をつけてオーラスに行くこと。次点で、軽いアガリで茅森さんの親を流す、もしくは茅森さん以外のアガリでオーラスに向かうこと」とみた。

 6巡目、佐々木から4ソーが切られた。

 渋川は悩むことなく「チー」の声。

 3シャンテン(あと三つ有効牌を引くとテンパイの状態)から2シャンテンの仕掛けを入れた。

  • 朝倉康心プロが独自の視点で打牌を読み解く「この一打」やMリーガーたちの物語はこちら

 この仕掛けを朝倉プロは「プ…

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