奈良県境にほど近い三重県松阪市飯高町森の市立香肌(かはだ)小学校は、全児童26人のうち23人が「親子山村留学」などでよそから移住してきた。「学校よし」「地域よし」「移住者よし」の「三方よし」をめざす取り組みとは――。
ぐるりと山林に囲まれた高台に、白い時計塔が屋根に乗った香肌小はある。近くの櫛田川の清流が柔らかな日差しをはね返す。
14日、全学年で校内の畑にタマネギの苗を植える活動があった。指導役の上山和男さん(70)や湯谷せつ子さん(80)ら地域の人たちが「深く植えすぎないで」などと助言。子どもたちは楽しそうに手を動かした。
地域の人たちはこの日のため…