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参加者は画像の障害物を消す作業を体験した=2024年11月24日午後3時55分、神奈川県海老名市、増田勇介撮影
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 「撮り鉄」の迷惑行為が問題となるなか、相模鉄道とソフトウェア大手のアドビは24日、撮影後の鉄道写真を生成AIを使って加工するワークショップを開いた。参加者は、画像編集で人や物を「消す」作業を体験し、無理せずに望むような写真が撮れることを学んだ。

 参加者は、星川駅(横浜市保土ケ谷区)の構内や、かしわ台駅(海老名市)近くの車両センターで実際の車両を撮影した。その後、写真から不要な人や物を取り除き、生成AIで自然に見える背景に加工するアドビ社の「アドビエクスプレス」を使って、編集作業を体験した。

 車両や風景を撮るのが趣味という中学3年の男子生徒(14)は「電線や手がさくさくと消えてよかった。(修正後の)写真も自然です」と喜んでいた。

 星川駅から、かしわ台駅には臨時回送列車で移動した。その際、写真撮影スポットの紹介のほか、車内アナウンスの体験会もあり、母親と参加した吉田美知花さん(6)は「ちょっと難しかったけど、話せてうれしい」と喜んでいた。

 相鉄によると、一般的には撮影のために線路沿いの樹木を切ったり、看板を移動させたり、ホーム内で黄色の線を越えてホームドアに近づいたりといった迷惑行為があるという。

 アドビ社の広報担当の吉原淳さんは「障害物を除いて撮ろうと、危険な場所に入ることもあるが、生成AIで安全に安心に楽しく撮ることができる。これもありかな、と思っていただければ」と話した。(増田勇介)

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