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晴海フラッグ付近に取り付けられたキーボックス。撤去するよう東京都港湾局が文書で警告していた。設置した不動産会社代表はその後、軽犯罪法違反容疑で書類送検された=2024年6月15日、東京都中央区晴海5丁目、小寺陽一郎撮影
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 東京都中央区の「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」の歩道脇にある柵に、鍵が入ったキーボックスを設置し、管理する東京都の業務を妨害したとして、警視庁は27日、不動産会社代表の50代の男性=港区=を軽犯罪法違反容疑で書類送検し、発表した。

  • 晴海フラッグの内覧目的でキーボックス設置か 会社代表を書類送検

 キーボックスが設置された背景には何があったのか。

 男性の署への説明では、男性が代表の会社は晴海フラッグの物件を所有しており、希望者が部屋を内覧する際の鍵の受け渡しに使われていたという。

 不動産業界では通常、販売中や賃貸募集中の部屋の鍵は、その近くの不動産仲介会社に預ける。ただ、一部では、内覧をスムーズに行うため、キーボックスでの受け渡しをする場合もあるとされる。

「軽犯罪法違反の可能性」 業界団体は7月に注意喚起

 月島署によると、書類送検された男性は「内覧場所の近くにキーボックスを取り付けることは以前からあった。不動産業界では常識になっていた」と話したという。

 不動産業者などでつくる「全日本不動産協会東京都本部」は今年7月、管理者の許可無くキーボックスを設置することについて「軽犯罪法などに違反する行為にあたる可能性がある」として慎むようウェブサイトで注意喚起した。

 リフォーム業者がキーボックスを設置した例も確認された。署によると、中古マンションをリフォームする際、作業の内容によって複数の職人が出入りするため、その際の鍵の受け渡しにキーボックスが使われていたという。

 署が確認したキーボックスの設置目的としては内覧用が目立ち、リフォーム用は一部だった。SNSなどで指摘されていた民泊目的は確認されなかったという。

 晴海フラッグなど湾岸地区に…

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