日本で最も早く実がなるといわれる埼玉県蕨市の特産「わらびりんご」を使ったようかんが発売された。リンゴの酸味と白あんの甘みのハーモニーが人気だ。
「わらびりんご」は蕨市錦町の農家・故吉沢正一さんが20年かけて品種改良したリンゴで、「わらび」の名前で品種登録されている。小ぶりで果汁が少なく、酸味が強いため、生食には向いていないが、火を通すと甘みが増す。
このため、市と生産管理団体が連携して加工品を開発し、これまでにもサイダーやシャーベットとして商品化してきた。
第3弾となる「ひとくち わらびりんごようかん」はリンゴに白あんや寒天を加えた一口サイズのようかんだ。
市によると、市内では栽培エリアや生産者の数に限りがあるため、リンゴの栽培が盛んで、市とふれあい交流協定を結んでいる群馬県片品村でも栽培を始めてもらっているという。
8本入りで650円(税込み)。市役所1階のカフェのほか、市内3店舗で販売している。販売店などの問い合わせは市商工観光課(048・433・7750)。(浅野真)