クリスマスを病院などで過ごす子どもたちに本をプレゼントする「サンタプロジェクト」が広がっている。敬和学園大学(新潟県新発田市)が始めてから15年。今年は新潟県内外の12の地域で「サンタさん」を募っている。
この取り組みは、子どもたちのプロフィルを記したカードを書店に掲示。買い物客がカードの内容から、それぞれの子どもの好みに合う1冊を選んで購入し、メッセージを添えて書店に託す。贈られるのは1人に1冊で、子どもも贈る側も名前は書かない。相手を想像し、思いやることを狙っているからだ。同大の学生は書店と病院との橋渡しや本のラッピングなどを担うという。
今年は県立新発田病院などの子どもたち99人に贈る。新発田、新潟両市の6書店で12月8日までサンタを募っている。
プロジェクトは2009年11月最後の金曜日、山崎由紀教授(61)が学生たちに話したことがきっかけになった。この日は米国の「ブラックフライデー」。クリスマス商戦が始まる日だった。
山崎さんは米国に留学してい…