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燃料デブリを取り出す作業に使う釣りざお式装置の先端。ここについているカメラ2台の映像が確認できなくなった=2024年5月、神戸市兵庫区、田辺拓也撮影
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 東京電力は28日、福島第一原発2号機の溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の再採取を検討すると明らかにした。事故後初の試験的取り出しと同様、「釣りざお式装置」を使うことを想定。今回採取したのは約0.7グラムと少ないため、知見を増やす。実施時期などは精査中という。

 東電は、今月7日に採取が完了した燃料デブリを数カ月から1年程度かけて分析し、今後の取り出し方法や保管方法の検討に生かすという。一方、原子力規制委員会の山中伸介委員長や政府の廃炉に関する有識者会議では、再び採取してサンプリング数を増やすよう指摘された。

 2号機には推計約240トンの燃料デブリがあるとされる。東電はこれまで、釣りざお式装置による採取の後は、国費も投じて開発した「ロボットアーム」での試験的な取り出しをするとしていた。しかし、ロボットアームはいまも動作精度を改善するための試験が続いている。東電はロボットアームによる取り出しなどを今年度中に始める計画だが、間に合うかは不透明だ。

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