三笠宮妃百合子さまの祭壇=2024年11月26日午後1時45分、東京都文京区の豊島岡墓地、上田幸一撮影 故・三笠宮妃百合子さまの本葬にあたる「斂葬(れんそう)の儀」が26日、東京都文京区の豊島岡墓地で営まれた。大正・昭和・平成・令和と四つの時代を生き抜いた百合子さまは、戦後の過酷な状況で三笠宮家を守り、決断の人でもあった。 三笠宮さまの伝記「三笠宮崇仁親王」によると、戦時中に自宅が空襲で全焼。焼け跡からぼろぼろになった鍋を拾い出し、枯れ木で火をおこして食事を作り、三笠宮さまと当時1歳の長女の3人で、防空壕(ごう)で生活を送ったという。 「縁の下の力持ちが好き」 戦後、東京大で古代オリエン…