来年秋の全国育樹祭に向けたイベント「国民参加の森林(もり)づくりシンポジウム」(宮城県、森林文化協会、国土緑化推進機構、朝日新聞社主催)が16日、仙台市で開かれた。パネルディスカッションでは、いかに森林に関心を持ち、保全や林業に携わってもらうか、意見を交わした。
生物多様性を守る観点でも森林が注目される一方で、手入れが行き届かない所も増えている。宮城県石巻市で「格好良くて稼げる漁業」に取り組むフィッシャーマン・ジャパン事務局長の長谷川琢也さん(47)は「森が元気でないと海の栄養が減る。三陸の海は水温上昇が激しいが、海と大気や森はすべてつながっている」と述べた。
そのうえで、「皆さんに興味を持ってもらうには食べ物など身近なことから。宮城はサケが本当に減っており、サンマもピンチ。食べたくても食べられなくなるかもしれない。それを何とかしたいという思いで多くの人を巻き込み、自分も何かできたらいい」と話した。
宮城県の登米町森林組合課長…