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 健康への影響が懸念される有機フッ素化合物(総称PFAS)の水道水からの検出状況について、国による初の全国調査結果が29日、公表された。国の設けた目安「暫定目標値」を上回る濃度が検出された事業は、2024年度は9月末時点までで、ゼロだった。

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水道の蛇口

 今回の調査で水道水からのPFASの検出状況はかなりつかめたものの、全ての地点で明らかになったわけではない。専門家は、調査の意義を認めつつ、検査態勢を充実させる必要性を指摘する。

 24年度の調査結果について、北海道大の松井佳彦名誉教授(環境リスク工学)は「一定の安心感につながる」と話す。ただ、暫定目標値である1リットルあたり合計50ナノグラム(ナノは10億分の1)を超えた地点はゼロだが、同25~50ナノグラムの検出は30カ所あった。「一般的に水質は時間によって変化する。PFASのリスクにはわからないこともある。継続的に調査するとともに、十分に低い濃度になるように管理した方が望ましい」という。

まだ217万人分は未公表

 課題には、今回の調査に回答…

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