徳島県・森澄真さん(小6)からの質問
ののちゃん この間、風邪ひいちゃったんだ。
藤原先生 あら。薬はのんだ?
のの うん。もらった時に「水でのんでね」と言われてそうしたけど、どうしてだろう。
先生 薬だけでのむと、のどの奥の食道にはりついたり、粉薬だったら口の中に残ったりする。そうすると、薬の成分によってはその場ですごく濃い状態で溶け出して、身体を傷つけてしまうかもしれない。気道などに入ると誤嚥(ごえん)性肺炎のもとにもなるしね。
のの それは怖いね。
先生 「水なしでのめる」とうたっている薬は溶けやすく、のどに張り付かない工夫がされているので大丈夫だけど、そうじゃないなら胃まで届くよう、コップ半分くらいの水や、白湯(さゆ)とのむといいよ。
のの 水じゃなきゃだめなの。ジュースだったらおいしくのめそうなのに。
先生 やめておいたほうがいいね。
のの どうして?
先生 まず、薬をつくる会社は売る前に効き目を確かめる試験をしているんだけど、そのときは水を使う。どのくらいの量で効くとか、効き目以外の良くない症状がでる可能性があるかどうかとかは水で確かめているから、他のものと一緒にのんだ時にどうなるかはよくわからないんだ。
のの 実際、困ったことが起きることがあるの。
ののちゃんは、朝日新聞に連載されている漫画の主人公で、小学3年生。学級担任の藤原先生を相手に、身の回りの不思議を質問します。聞いてほしい疑問はこちらへ。[email protected]
先生 有名なのはグレープフ…