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JR新長田駅南地区再開発エリア=2024年11月23日、神戸市長田区、朝日新聞社ヘリから、筋野健太撮影

 1995年1月に発生した阪神・淡路大震災の被災地・神戸市で、最後の復興再開発事業が完了し、30日に式典が開かれる。甚大な被害を受けた市街地を買収し、44棟ものビルを建てる巨大プロジェクトには、30年の歳月が費やされ、300億円超の赤字を市が負う見込みだ。

他の地区は10年弱

 完了したのは、同市長田区のJR新長田駅前に広がる「新長田駅南地区」の再開発。ケミカルシューズ産業で栄え、商店街や木造住宅が立ち並ぶ下町だったが、震災で大規模火災が発生し、地区内の建物の83%が全半壊・焼失した。

 市は2カ月後に都市計画を決定。約20ヘクタールある同地区の土地などを買収して集合住宅や商業施設など44棟を建てる構想で、最後の1棟が先月末に完成した。

 なぜ30年近くかかったのか。

 震災後、震災復興の再開発事…

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