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教育現場での新聞の活用について、各校が取り組みを報告した=2024年11月30日午後1時50分、高松市中野町、熊谷徹也撮影

 新聞を教育に生かす活動を進める香川県NIE推進協議会は11月30日、高松市で研究会を開き、小中高5校が新聞を活用した取り組みを報告した。

 新聞に親しみを感じてもらうところから、より実践的に思考力や表現力を育てる授業まで、幅広い活動が紹介された。

 高松市立太田南小学校は、新聞を手に取りたくなる環境作りを報告。記事からクイズを作って新聞から答えを探すコーナーを設け、掲示板に張り出した新聞を読んで自分の立場をシールを貼って示す場所を設置した。

 多度津町立多度津中学校は、校内でページを開いて新聞を置くようにしたところ、足を止める生徒が増えたと報告。会場からは「新聞が目につくとともに、新聞を読んでいる人が目につくことも重要。昔は、父親が家で新聞を読み、電車の中で新聞を読んでいる人の姿があった。新聞を読んでいる人を見て、新聞は面白いものだと感じられた。そうした光景を増やすことも大切」との声もあがった。

 土庄町立豊島小学校では、紅葉を紹介した新聞記事をきっかけに、町内で色づくイチョウの木を探し、修学旅行先の京都で紅葉の名所を訪れたことなどを紹介。「子どもたちの興味や関心を広げて行動や活動に移し、社会に向けた実践力の育成に重点を置いた」と報告した。

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