「2024ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が2日、発表された。年間大賞に輝いた「ふてほど」のほか、パリ五輪やメジャーリーグなど世界で活躍したスポーツ選手にちなんだ言葉や、暗い世相を象徴する言葉もトップ10に入った。
年間大賞には、今年1~3月にTBS系で放送された連続ドラマ「不適切にもほどがある!」の略称「ふてほど」が選ばれた。
「2024ユーキャン新語・流行語大賞」トップテン
「裏金問題」「界隈(かいわい)」「初老ジャパン」「新紙幣」「50-50」「ふてほど」「Bling-Bang-Bang-Born」「ホワイト案件」「名言が残せなかった」「もうええでしょう」(50音順)。
ドラマでは阿部サダヲさん演じる昭和の体育教師が2024年にタイムスリップし、現代では不適切とされる発言を繰り返す。コンプライアンスが重視される令和の時代に「正しさ」に悩む社会を風刺して話題を呼んだ。脚本を手がけた宮藤官九郎さんは13年にも「じぇじぇじぇ」で同賞を受賞している。
表彰式に駆けつけた阿部さんは「『ふてほど』とはあまり言ったことがないけれど、ドラマ全体が評価されたことは大変光栄」「話し合いましょうというテーマが皆さんに響いたのでは」と喜んだ。演出の金子文紀さんは「新聞、雑誌、ネット記事などで『不適切にもほどがある』という言葉が使われ、うれしい半面、今年は不適切なことが多かったということかと、複雑な心境でもある」と話した。
「ふてほど」の主題歌「二度…