凄腕しごとにん 牛島清高さん(52)
丸東産業 R&Dセンター長
食品や医薬品を入れるチャック付きのパッケージ袋。上部を切っても、切り口の表と裏が同じ高さだと袋が密着してつかみにくく、チャックが開けづらい――。そんなイライラを解消する商品の開発に、包材メーカーの丸東産業(福岡県小郡市)で取り組んできた。
名付けて「掴(つか)めるくん」。切り口の片側がわずかに斜めになるよう袋にレーザー加工を施し、表と裏で段差を作った。この段差が「つかみ部分」となり、チャックが開封しやすくなる。2018年に売り出すと、会社の看板商品に成長した。「お年寄りや子どもでも簡単に開けられると、とても好評です」
袋の開け方は十人十色だ。右…