千葉県の習志野市立習志野高校野球部のエースとして県勢初の全国制覇を果たし、監督としても母校を日本一に導いて、昨年11月に74歳で急逝した石井好博さんとの思い出を語る「石井監督との出会いに感謝する会」が、14日に浦安市内で開かれる。
石井さんは同県千倉町(現南房総市)出身で、習志野高に進学。1967年夏にエースとして甲子園に出場し、県勢初の全国制覇を果たした。
早大を経て、72年に母校の社会科教諭となり、監督に就任。26歳だった75年夏にはエースの小川淳司さん(現プロ野球・ヤクルトGM)を擁し、日本一に導いた。26年間、監督として同高野球部を指導し、野球部だけで約700人の教え子がいるという。
昨年11月、成田市内で少年野球のイベントに参加中に倒れ、急逝。その後、「お別れ会」を開く話もあったが、通夜に多くの教え子らが駆けつけたため、延期になった。
当初は親族だけとされた通夜に行くことを遠慮した人も多かったことから「感謝する会」が企画された。元阪神の掛布雅之さんや小川さんらが発起人となった。
当日は、当時の写真などを見ながら、思い出を語り合う予定。事務局の桜井孝史さん(54)は「『野球王国千葉』の礎となった千葉野球界のレジェンド。みなさんが知っているエピソードを持ち寄って語り合ってもらえれば」と話す。
12月14日午後5時から、ホテルオークラ東京ベイ(浦安市)で。詳しくは会のウェブサイト(https://narashino.cloudfree.jp/)。