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ノーベル平和賞授賞式を前に会見する日本被団協の田中熙巳代表委員(左)。右はノーベル賞委員会のフリードネス委員長=2024年12月9日午後1時10分、オスロ、上田潤撮影

 ノーベル平和賞の授賞式を翌日に控えた現地時間9日午後、式でスピーチをする日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)代表委員の田中熙巳(てるみ)さん(92)が、記者会見に臨んだ。核兵器使用の緊張が高まる現在の世界に向け「核兵器を使うことは許されないと多くの被爆者が信じている」と訴えかけた。

 会見には国内外の報道機関から約100人が出席。海外の記者たちからは「核の脅威」について質問が相次いだ。

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 ノルウェー国営放送の記者から「『防衛のために核兵器が必要』と主張する国々へのメッセージ」を問われると、田中さんは「核兵器で本当に国民の命や財産を守れるのか」と投げかけた。「絶対に守れないと確信している」として、「核兵器による抑止力というのは存立しえない」と述べた。

 ロイター通信の記者からは…

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