浜松医科大学は10日、次期学長に副学長の渡辺裕司理事(66)を内定したと発表した。任期は2025年4月から6年間。
学外の経済人らもメンバーの学長選考・監察会議がヒアリングや面接を踏まえて決めた。
浜松医科大は静岡大学との合意に沿って、「1法人2大学」で統合再編を進める立場。渡辺氏も同じ考えだが、静大の日詰一幸学長は合意を「リセットする」と表明している。浜松医科大の将来像をどう描くかが問われることになる。学長選考・監察会議は「個性と魅力のある大学をつくり、静岡大学との再編を早期に実現することを期待する」とコメントした。
渡辺氏は北海道大学医学部を卒業し、浜松医科大で博士課程を修了。同大医学部付属病院の臨床薬理内科長などを経て、18年4月から現職。