政府が経済制裁を科している北朝鮮から不正にシジミを輸入したとして、山口地検は6日、輸入販売会社の元代表取締役(37)を外国為替法違反(無承認輸入)と関税法違反の両罪で在宅起訴した。捜査関係者が11日、明らかにした。
起訴されたのは、王天元被告=さいたま市南区。起訴状によると、2020年1月22日、韓国・釜山港で北朝鮮産シジミ約1万7960キロ(輸入申告価格343万2467円)を積み込み、翌23日に下関港で陸揚げさせ、経産相の承認を受けずに輸入したとされる。
また、輸入申告時に北朝鮮産のシジミであるにもかかわらず、ロシア産だと虚偽の申告をしたとされる。
王被告とともに、今年9月に書類送検された法人と社員ら2人について、山口地検は不起訴処分とした。