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サントリーホールディングスの新社長に就任する鳥井信宏氏=同社提供

 サントリーホールディングス(HD)は12日、創業家出身の鳥井信宏副社長が来年3月25日付で社長に昇格すると発表した。鳥井氏は記者会見で「強烈なオーナーシップを持ってグループ(の社員)4万人の先頭に立つ」と意欲を示した。新浪剛史社長は代表権のある会長に就く。社長交代は10年ぶりで、再び創業家出身者がトップを務めることになる。

 1899年に大阪で創業したサントリーは、創業家の鳥井家と佐治家から4代続けて社長を輩出。その後、三菱商事出身でローソン会長だった新浪氏が、2014年に創業家以外から初めて社長に就任していた。

 新浪氏は会見で、社長交代に至った理由について「10年の節目」とした上で、「創業家であることは社長への早道ではあるが、経営は甘くない。鳥井新社長は色々な経験をしてきて実績を出している。酒類事業で着実に業績を上げてきている」と説明した。

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