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パリで2024年4月15日、五輪の競技会場となる施設をダチ文化相とともに訪れたフランスのマクロン大統領(中央)=ロイター
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 フランスのマクロン大統領は15日、約3カ月後に開幕を控えるパリ五輪について、テロの脅威が高い状態が続いた場合には五輪史上初となる競技場外での開会式の実施を断念する可能性に言及した。パリ郊外の競技場を会場とする案など具体的な代替案を並行して検討していることを初めて明らかにした。

 1924年以来100年ぶりにパリで開催される五輪は「広く開かれた大会」をスローガンに掲げ、7月26日に開幕する。開会式では、パリ中心部を流れるセーヌ川を舞台に約1万人の選手らを乗せた船180隻が約6キロメートルにわたって水上をパレード。ノートルダム大聖堂やルーブル美術館など川沿いの観光名所を通ってエッフェル塔の下にあるイエナ橋に集結する。

 マクロン氏は15日朝、仏テレビのインタビューで、開会式について「可能な限り成功させたい。我々にはそれができる」と競技場外での実施に向けて準備する考えを強調した。一方で、テロの危険を分析した上で最終的な計画を直前まで検討する考えを示し、「プランBとプランCを並行して準備している」と述べた。

 代替案については、水上パレ…

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