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福島県

 来年4月に開校する福島県立安積中(郡山市)の志願倍率は5・12倍で、これまでの県立中の志願倍率で最高となった。県教育委員会は、専門的な知識を身につけられるカリキュラムが人気の要因とみている。

 県教委によると、安積中は募集定員60人に対し志願者数は307人に達した。

 これまで県立中で志願倍率が最高だったのは、会津学鳳中(会津若松市)が開校した2007年度の4・14倍だった。

 安積中は県立安積高との中高一貫教育校。県立としては県内3番目の中高一貫校となり、「次世代の福島・日本・世界を牽引(けんいん)するトップリーダーの育成」をスローガンとしている。

 医学の基礎を学ぶ入門講座や発信力・表現力を育む語学の授業など、数学、英語、総合的な学習の時間を増やした先進的で多様な学びを提供するとしている。

 県教委県立高校改革室の担当者は「高度で多様な学びを提供する教育課程が、多くの保護者や児童に関心をもたれているのでは」とみている。

 現在、安積高の敷地内に3階建て校舎を建設中で、来年1月末に完成する。

 25年度県立中高一貫校の入学者選抜の志願倍率は、会津学鳳中が定員60人に対し146人で2・43倍、ふたば未来学園中(広野町)は一般選抜が定員48人程度に対し60人で1・25倍、スポーツ選抜が定員12人程度に対し20人で1・67倍だった。

 選抜試験は来年1月11日で、同21日に合格発表がある。

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