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 宇宙ベンチャー「スペースワン」(東京都)の小型ロケット「カイロス」2号機が18日午前11時ごろ、和歌山県串本町の発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げられた。だが、同社は約10分後、飛行中断措置をとったと発表。民間ロケットとして日本初となる人工衛星の投入は達成できなかった。

  • 「天候は神様じゃないと…」 再挑戦のカイロス、発射は強風との闘い

 初号機は今年3月、打ち上げ直後に爆発した。2号機は強風で2度打ち上げ延期を決めてからの再挑戦だった。2号機の打ち上げは、「宇宙宅配便」の打ち上げビジネスに参入するための試金石として注目されている。

 カイロスは、全長約18メートル、直径約1.4メートル、重さ約23トンの固体燃料ロケット(3段式)。計画によると、機体はエンジンを燃焼させて高度約500キロへ上昇。打ち上げの約54分後に、小型衛星5基を軌道に投入する予定。

 搭載されたのは、宇宙ベンチャー「テラスペース」(京都府)や台湾の宇宙機関、広尾学園(東京都)の高校生らがそれぞれ製作した衛星。衛星の一つには「宇宙寺院」として仏像も設置された。

 国内の民間ロケットでは、2…

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