九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)の原子力災害時の対応拠点となる「佐賀県オフサイトセンター」(同県唐津市)で2023年9月、落雷の影響でそれぞれ数時間にわたる停電が2度発生していたことが19日、わかった。
センターを管理する県危機管理防災課によると、昨年9月15日に落雷などで一帯で停電が発生。その際、雷が電線などを伝って室内に侵入する「誘導雷」が発生したとみられ、同センターの中央監視制御装置が故障し、自動で非常用発電機に切り替えられなくなったという。業者を呼び、覚知から2時間後に手動で電源を切り替えた。
故障した装置の復旧工事を予定していた同月21日も落雷があり、別の装置が故障。停電の覚知から、3時間半後に電気は復旧した。
同課は「想定していた対応で復旧している。県民の生命、身体、財産に影響がある『危機事象』ではない」と判断し、公表しなかったという。
同課は今回の停電はオフサイ…