【ジュネーブ共同】IOCは19日、来年3月の総会(ギリシャ)で行う会長選の各候補の公約を発表し、日本人で初めて立候補した国際体操連盟の渡辺守成会長(65)は、世界五大陸の5都市で同時期に夏季大会を共催する「五大陸五輪」の構想を披露した。世界中で大会の熱気を共有することや、分散開催により都市の財政負担を軽減することなどが狙い。
渡辺氏は公約で「五輪は肥大化し、経済的にも環境的にもほとんどの街で開催が難しくなっている」と分析。5都市で10競技ずつ計50競技を実施する案を示した。1都市あたりの経費負担は減るため、小規模な自治体でも開催の検討が可能になると指摘した。