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においを嗅ぎ分け、不正薬物を探知するアトム号=2024年11月27日、長崎県対馬市、佐藤雄二撮影

 薬物の乱用を防ぎ、税関の業務についても知ってもらおうと、門司税関の職員が11月27日、長崎県対馬市の市立大船越中学校で税関教室を開いた。麻薬探知犬による実演もあった。

 厳原税関支署の職員が不正薬物の人体への影響や常習化する理由、闇バイトとの関連などについて話し、門司税関の職員が麻薬探知犬とともに薬物をどのように発見しているのかを解説した。その後、探知犬のアトム号が、実際に薬物のにおいが付いたバッグの嗅ぎ分けをして見せた。

 犯人役をした3年の川崎聖羅(せら)さん(14)は「私の前でお座りして、(不正薬物が)あるんだよと訴えるように、においを確かめていた。すごいと思った」と話していた。

 国内で2023年に摘発された不正薬物の密輸事件は815件と、前年より22%減ったが、押収量は約2406キロと、同79%増加。8年連続で1トンを超え、過去2番目を記録した。

 厳原税関支署の入江勘太さんは「不審物や、いつもは見ない変な人や車など、気になることがあれば、税関に連絡を」と呼びかけた。

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