「哲学対話」を知っていますか。正解のない疑問について、参加者同士で語り合ったり問いかけ合ったりして考えを深めていく集まりのことです。哲学対話で子育てについて語り合う催しが、埼玉県内でも開かれています。
「みなさんは、子育てで助けてほしいことが何かありますか」
12日、さいたま市大宮区の市男女共同参画推進センター。ファシリテーターの長野県立大学大学院ソーシャル・イノベーション研究科講師の哲学者神戸(ごうど)和佳子さん(37)が問いかけると、11人の参加者が思いつくままに考えを話していった。
「毎日ご飯を永遠に作り続けるのが大変」「実家が遠方で子どもを預けられない」「同僚が子育て中。いいおせっかいの仕方が分からない」……。
■肯定したり、質問したり…