水産庁は23日、来年度のスルメイカの漁獲枠を、過去最低の1.92万トンとする方針を固めた。記録的な不漁が続くなか、枯渇した資源を回復させるために、今年度までの3年間(7.92万トン)の4分の1に絞り込む。 スルメイカの漁獲量は、海水温の変化などを受けて激減している。2003年は22.5万トンだった漁獲量は、23年度は1.5万トンに落ち込んでいた。厳しい漁獲枠が設けられたことで、価格が高騰したり、加工業者が輸入ものを使ったりする動きが加速しそうだ。