Smiley face
IMFのロゴ=ロイター

 国際通貨基金(IMF)は16日、2023~25年の世界の実質経済成長率が、いずれも3・2%になるとの予想を明らかにした。一方、世界インフレ率(中央値)は25年末には2.4%まで低下すると見込む。深刻な景気後退を避けつつ、インフレも抑えるという世界経済の「軟着陸」を、「大半の指標が示唆している」とした。

 最新の「世界経済見通し」を発表した。世界経済はコロナ禍の20年、2.8%減とマイナス成長に陥ったが、反動で21年は6.3%成長を記録。22年は3.5%で、23年以降は3%台前半の成長が続くとみる。00~19年の平均成長率3.8%と比べれば、「低位安定」と言える。

 一方、一時9.4%をつけた世界のインフレ率は、各中央銀行の金融引き締めもあり、24年末に2.8%、25年末は2.4%に落ち着く見通し。多くの中銀が採用する物価目標「2%」に近づいていく。

 IMFのグランシャ経済顧問…

共有