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球形チーズによる窒息事故について説明する国民生活センターの担当者=東京都港区高輪3丁目

 1歳児が球形のチーズを食べて窒息し死亡する事故があったとして、国民生活センターが20日、注意を呼びかけた。丸くてつるっとしている食べ物は窒息を起こしやすく、無理なく食べられるよう小さく切るなどして、のみ込むのを確認しながら与える必要がある。

 同センターによると、今年8月、1歳の男の子がチーズを食べてのどに詰まらせ、救急搬送されたが、12日後に亡くなった。チーズは直径2センチの球形で、フィルムに包まれ両端がねじってあるキャンディータイプだったという。

 全国の消費生活相談を登録するパイオネットには、2014年度以降、先月15日までに、球形のチーズでのどを詰まらせる事故がほかに1歳児と3歳児で各1件あった。医療機関を通じた事故情報を収集する医療機関ネットワークにも今年3月に発生した別の1歳児の事故の情報が寄せられていた。

 日本小児科学会によると、球形チーズのほか、ブドウやミニトマト、ピーナツなど、丸くてつるっとしている食べ物は窒息を起こしやすい。うまくかめない上に口の中で滑りやすく、丸のみしてしまうこともある。また丸い形はのどにはまり込んで気道をふさぎやすく、窒息につながる危険性があるという。福岡県では今年2月、小学1年生がウズラの卵をのどに詰まらせ、亡くなる事故が起きた。

 他に、粘着性が高く、だえきを吸収してのみ込みづらい食品や、硬くてかみ切りにくい食品にも窒息のリスクがある。

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