優勝の近藤誠也八段、単独インタビュー「葉加瀬太郎さんを聞いて」【第18回朝日杯将棋オープン戦】=北野新太撮影

朝日杯将棋オープン戦で優勝し、優勝杯を掲げる近藤誠也八段=2025年2月11日午後5時4分、東京都千代田区の有楽町朝日ホール、菊池康全撮影

 第18回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)は、近藤誠也八段(28)が初優勝を飾った。1月に名人挑戦権を争う順位戦の最高峰「A級」に昇級し、さらに今大会で棋戦初優勝をもぎ取った。10月でプロ入り10年の節目を迎えるなか、棋界でその存在感を高めている。

 この日、準決勝で今期の竜王戦挑戦者・佐々木勇気八段(30)に勝利した近藤八段は、決勝で井田明宏五段(28)との初手合に臨んだ。

 先手番の井田五段が得意の「雁木(がんぎ)」の手厚い陣形に組み、近藤八段も「矢倉」の堅陣で迎え撃つ形になったが、中盤、近藤八段が角を取らせる代わりに飛車を手にする「飛車角交換」に持ち込んだ。相手に難しい選択肢を突きつける局面が生まれ、直後「一番悪い手だったかもしれない」(井田五段)一手が出たのを近藤八段は見逃さず、優勢を築いて、優勝をたぐり寄せた。

 大盤解説を担当した佐藤天彦…

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