JVCケンウッドが展示したAIカメラ搭載のイヤホン。特売のチラシを見せると献立を考えてくれた=2024年10月15日、千葉市の幕張メッセ、高橋豪撮影

 国内最大級の先端技術の見本市「CEATEC(シーテック)」が千葉市の幕張メッセで15日、開幕した。最大のテーマはAI(人工知能)で、出展した808社・団体の約半数がAI関連技術を展示。AIが私たちの「パートナー」となり、暮らしをどう変えてくれるのか。最新の技術から探ってみた。

骨格の動きを解析、正しいフォーム確認

 富士通は、バスケットボールのシュートを放つ動きや能楽の所作をカメラで撮影し、AIを用いてデジタル化する仕組みを紹介した。

 動きを四方に置いたカメラがとらえ、AIがその場で解析。体験者と「お手本」となるバスケ選手や能楽師の骨格の動きが並んでディスプレーに表示される。「プロ」の体の使い方との違いを知ることで、効率よく上達できるという。

 今回の展示は簡易版といい、より精密な解析もできる。体操競技の国際大会では2019年からこの技術が採点の補助に使われているという。

 富士通は出展テーマに「AIがバディ(相方)になる未来」を掲げている。開発プロジェクトを率いる藤原英則さんは「AIは人の価値を下げるものではなく、能力を高めたり、新しい経験を促したりするものであってほしい」と話す。

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