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京都府京丹後市のホームページにある「認知症世界の歩き方 旅のせんぱいA.I.」の入り口の画像=イシュープラスデザイン提供

 「認知症と診断された。日常生活はどうなるの」「親の認知症がひどくなったら、どうしたらいい」――。こうした不安をやわらげようと、京都府京丹後市と特定非営利活動法人「イシュープラスデザイン」(東京)が、人工知能(AI)を活用した認知症相談システムの運用を4月1日から始めた。市によると、AIを使った認知症相談は珍しいという。

 システムは「認知症世界の歩き方 旅のせんぱいA.I.」。イシュープラスデザインが開発した。市のホームページ(HP)から利用できる。

 イシュープラスデザインの筧(かけい)裕介代表は、約100人の認知症の人からの聞き取りを元に「認知症世界の歩き方」を2021年に出版した。

 認知症の人の立場から、周囲がどのように見えているのか。なぜ周りの人が理解できない行動になってしまうのか。分かりやすいたとえをあげながら、家族や介護を担う人がどのように対応すればよいか説明している。本で活用したデータを「旅のせんぱいA.I.」に学ばせた。

 「京丹後市 認知症AI」で…

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