Smiley face
写真・図版
パリで2025年2月10日、「AIアクションサミット」の1日目の終わりに演説するマクロン仏大統領=ロイター

 フランスが主導する「AI(人工知能)アクションサミット」がパリで開幕した10日、マクロン仏大統領は演説で、AIの運用や開発に必要なデータセンターの用地を国内35カ所に確保したと発表した。すでに明らかにしていた大規模な投資計画と合わせ、米中両国によるAIの覇権競争に対抗する考えを示した。

 マクロン氏はサミット初日の終わりに登壇し、前日夜のインタビューで明らかにした今後数年間で1090億ユーロ(17兆円)に上る投資計画について、ソフトバンクグループ(SBG)など民間企業による米国でのAI開発事業「スターゲート」と「同じ水準にある」と胸を張った。

 AIのデータセンターをめぐっては、大量の電気を消費することから環境への負荷を指摘する声もある。マクロン氏はフランスが主力電源にする原子力発電の電気を使うことで、二酸化炭素の排出を抑えた環境に優しいセンターの運用が可能になるとの持論を展開した。

 さらに、トランプ米大統領が…

共有