米ニューヨークで2024年3月21日、イベントに登場した映画スター・ウォーズのダース・ベイダー=AP

 人気オンラインゲーム「フォートナイト」が、映画「スター・ウォーズ」の悪役ダース・ベイダーの声を人工知能(AI)で生成する機能を導入したことをめぐり、全米映画俳優組合(SAG―AFTRA)が、ゲーム会社の米エピックゲームズの子会社に不当労働行為があったとして、19日付で全米労働関係委員会に告発した。声優の仕事を奪うのに、エピック社が組合との交渉を怠った点が問題としている。

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 新機能は16日に導入され、プレーヤーがゲーム内でダース・ベイダーと自由に会話できる。エピック社の発表によると、映画で役を演じた故ジェームズ・アール・ジョーンズさんの声を家族の協力で活用。会話は米グーグルなどの技術で生成しているという。

 告発状で組合は、エピック社から組合に通知がなく、交渉をしなかったと指摘。一方的な雇用条件の変更で、不当労働行為に当たると主張している。

 組合は声明で「組合員が自身のデジタル複製をコントロールする権利や、新たな世代が組合員のレガシーを楽しめるようになる新技術の活用は歓迎する。だが、組合員の仕事が置き換えられる場合には、交渉の権利は守られなければいけない」とした。

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