第20回「中国人の日本語作文コンクール」(主催・日本僑報社、メディアパートナー・朝日新聞)の表彰式が15日、北京であった。中国各地の182校、2686人の応募の中から、大連外国語大学の林芳菲さんが最優秀賞(日本大使賞)に輝いた。
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林さんは日本語学習のためにAI(人工知能)のチャットアプリを使った経験を通じ、他人の気持ちを察することの大切さに気づいたとつづった。この日のスピーチでは「言葉は情報の伝達だけでなく、文化のぶつかり合いを乗り越え、感情を伝え合うことで初めて力を持つ」と語った。
金杉憲治・駐中国大使は、作文コンクールは20回の開催で計6万911人の受賞者のネットワークがあると述べ、「日本語の学習を続け、日本と中国の架け橋になってほしい」と激励した。
コンクールを主催してきた日本僑報社の段躍中代表は「1本の作文で人生は変わる。(コンクール運営を)20年間がんばってきたことが、その1本1本に込もっている」と思いを語った。参加した学生たちに向けては、皆が日中交流を進める「民間大使」だと述べ、「日中友好に貢献できるようがんばってほしい」とあいさつした。(北京=畑宗太郎)