視覚に障害のある人がAI(人工知能)の技術者や画家とともに絵画を制作する。そのプロセスを兵庫県姫路市のNPO法人「姫路タウンマネージメント協会」が作りだした。「点字デジタルアート」と名付け、普及を図っていく。
協会理事長の寺前高明さん(67)は画家で、句作もしている。ここ数年、視覚障害者らによる「点字俳句」に触れるうち、「この人たちはどういう風景を見ているのだろうか」と思ってきた。
今年に入って「視覚障害者が絵を描くプロセスを生み出せないか」と考えるうち、AIを使うアイデアを思いついた。そして協会メンバーであるシステムエンジニアの協力を得て具体化した。
まず視覚障害者に対し、深層…