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「フルーティー」「甘い」など言葉を入力すると、生成AIが配合を考え、香りを作り出す=2025年5月17日午前、横浜市緑区の東京科学大、染田屋竜太撮影

 五感の中でも謎が多いとされてきた嗅覚(きゅうかく)をめぐる研究が進み、「香り」市場が活況を呈している。コロナ禍をきっかけに、香水の売り上げは急増する一方で、香料が体調不良の原因とされる「香害(こうがい)」の心配も指摘される。

 「うーん、どちらかというと『甘い』かなあ」

 東京科学大学のキャンパス(横浜市)で5月中旬にあった最先端の研究結果を紹介する催しで、訪れた人は「AIがつくった香り」を体験していた。

 機器に接続されたパソコンに「フレッシュ」「ハーブ」「木」など香りを表現する言葉を入力する。言葉を理解したAIが配合割合を計算後、20種類の「香りのもと」(精油)を調合し、小さなファンで鼻先に香りを届ける。

記事の後半では、香りを表現する言葉を入力すると、AIが香りを作り出す様子を動画で伝えます。

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AIが香りを作り出すイメージ

 同大の中本高道教授(知覚情…

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