ANAホールディングス傘下の「ANAあきんど」から出向していた兵庫県姫路市の男性職員が勤務中に飲酒していたことが分かり、市は職員を解職とした。男性は9日付で同社に戻った。同社は「事実関係を確認の上、厳正に対処する」としている。
市人事課によると、解職となったのは50代の市ひめじ創生戦略室主幹（課長級）だった男性。昨年4月に市と同社の協定に基づき2年の期限付きで市へ出向、ふるさと納税や地域創生を担当していた。
今月3日に市人事課へ職員が特定できる内容の情報提供があり、翌日にコンビニで缶チューハイなどの酒を買い、物陰で飲酒する様子を同課が確認した。連絡を受けた同社が男性の出向を解き同社に戻すことにしたため、市は市職員としての任を解いた。
市の聞き取りに対し男性は「孤独を感じていた」と話したという。
同社は、同様の条件で複数の自治体に社員を出向させているという。同社は「社員が姫路市役所を訪問し、当該者と会って様子を確認していたが、十分に把握できていなかった。出向者が相談しやすい体制を含め、フォローの強化を検討したい」としている。（宮沢崇志）
